お米 ​~​Okome~

by 寺内将明 (Terauchi Masaaki)

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about

パルプンテのコンポーザーとしても活動中のシンガーソングライター寺内将明の1stアルバムの「お米」(弾き語り盤)


※コメント一部抜粋(全文は下記リンクより)
terauchimasaaki.tumblr.com/post/128026654497/

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歌のなかにもうひとつの歌があって、孤独を笑えるような彼の歌は本物だと思う。
どうしようもなく平凡な生活なんだと思う。かれも。ぼくも。

村井守 (元 銀杏BOYZ)
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生きるってギャグやね。
もしくは壮大なノリツッコミ。

田中幸輝 (空きっ腹に酒)
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リアルを歌詞にするなんて、恥ずかしくて恐ろしい事のように感じてしまうCOOL JAPAN(皮肉)で君はアートの本来の概念に近づいてる。

角舘健悟 (Yogee New Waves)
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FREE DOWNLOAD HERE(MP3+歌詞ファイル付)
Tanukinerii サイトでダウンロードできます
www.tanukineiri.net/home/portfolio-item/tnr-080/

credits

released September 1, 2015

寺内将明 (Terauchi Masaaki)

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about

Tanukineiri Records Mino, Japan

Tanukineiri is a Japanese Pottery Export Wholesale Company.

And internet record label and event organize based in Japan.

From The Jpanese Countryside, We Find Underground Strange Animal.

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Track Name: とーさん
1.とーさん

涙がこぼれ落ちて、騒がしい街並を静かに歩いていた。
道行く人々は皆、それぞれの傷みを抱えて、なに食わぬ顔をして今日を生きていた。
とーさん。僕が産まれた時には、プロ野球選手にさぞかし仕立て上げたかったことでしょう。
ごめんね。僕は押し入れにあったモーリスのギターで、知らない世界に迷い込んでしまったよ。

とーさん。幼い頃はボールとグローブ持って、近くの公園まで連れてってくれたのに。

ゆっくりゆっくり、歩いて帰った。
とーさん、僕の歩幅に一歩ずつ合わせながら。
ゆっくりゆっくり、歩いて帰った。
「とーさん、早く帰らなきゃかーさんの晩御飯が冷めちゃうよ。」

人々が暴力から解放されて、次に望んだのはたくさんの言葉でした。
もし、文字が書けなくなって、口も利けなくなったら、次に人々は何を望むだろう。
とーさん、言葉が話せなくなっちゃって、腕がカチカチに動かなくなってしまったのに、
どうしてそんなに笑えるの、
笑顔はどうしてそんなに優しいのかな。
父親の証かな。

とーさん、とーさん、
言葉はまだ上手く、
いやもう二度と、
話せは出来ないけど。

ゆっくりゆっくり、歩いていこっか。
今度は僕がとーさんに、歩幅を合わせる番だからさ。
ゆっくりゆっくり、歩いていこっか。
とーさん、とりあえず長生きしてみませんか。
興味はございませんか。

とーさん。僕が20歳になったら
「一緒にお酒を交わそうね」て、
言ったのはアンタの方でしょうが。
まだその約束は果たせてないでしょう?
だから、とーさん。
棺桶から出ておいでよ。
Track Name: さわ
2.さわ


うちの母ちゃんは世界一
優しい女だ
うちの母ちゃんは世界一
嘘つきな女だからね
うちの母ちゃんは世界一
片付けが下手くそだ
うちの母ちゃんは世界一
愛想笑いが得意だ

全部 全部 教えてくれた
真似しちゃいけないことだらけだった
「水商売だけは手を出しちゃダメ」と
「僕はこの店を継ぎたいんやけどな」

うちの父ちゃんは世界一
厳しい男だ
うちの父ちゃんは世界一
嘘が下手くそだからね
うちの父ちゃんは世界一
よく笑う男だった
うちの父ちゃんは世界一
母ちゃんを愛した男だった

全部 全部 許してくれた
顔が腫れるまで殴られはしたが
不器用ながらにも教えてくれた
あなたの愛はちゃんと伝わってるから

「お前は父ちゃんと母ちゃんが
酔った勢いで出来た子やが
一家の長男坊として
この店を守りなさい」

高校を出てバンドもやめて
まともに働いてみた
死ぬほどくたびれた夜も
温かいメシは必ずあった

不況続きかこの店も
客足はへるばかり
駅前の激安居酒屋は
大繁盛してるというのに

全部 全部 教えてくれた
うちにえげつない借金があること
俺の名義でも金借りてること
涙流しながら母は語った

「お前は父ちゃんと母ちゃんが
酔った勢いで出来た子やが
一家の長男坊として
父ちゃんと母ちゃんを守ってあげなさい」

全部 全部 壊れてしもた
店のテーブルもイスも台所も
バキバキ音立てて壊されていく
唇噛み締めて見送ってやった

「お前は父ちゃんと母ちゃんが
酔った勢いで出来た子やが
一家の長男坊として
この店を守りなさい」

「お前は父ちゃんと母ちゃんが
酔った勢いで出来た子やが…」
いつか常連のオッサンに言われた
言葉がなぜか今 頭を過るわ
刺すように 過るわ
Track Name: にゃんとかなるさ
3.にゃんとかにゃるさ


まんまる おめめを 光らせて
朝だろうが 夜だろうが 鳴きわめく
部屋の隅 たたずみ 仁王立ち
エサならさっきも食べたでしょ
るる

好奇心旺盛なニャンさんは
窓の外 眺めて 黄昏れて
端から端まで走り出す
部屋中はつめとぎ痕だらけ

るる! るる? るる!?
るる! るる? るる…

「にゃんとかにゃるさ」
と鳴いている
「にゃんとでもにゃるさ」
と鳴いている るる
Track Name: 逃げ猿
4.逃げ猿


いや そんなに強引に来られても
そんなに突然落ち込まれても
そんなに涙を堪えられても
何も聞いてませんよ僕は

そんなに熱く話されても
そんなに巻き舌で怒鳴られても
そんなにギャーギャーギャーギャー喚かれても
笑いを我慢できませんよ 僕は

さぁ入り口見えたら後ろを向いて
そのまま前に進んでね
1回転半ジャンプして
見てないけれど土下座して
今すぐお引き取り願います

ほれ圧倒的な後退りっすね
恥をかいては マスかいてお寝んね
しどろもどろに足取りは弾んで
一目散に逃げ去る猿

こんなに空は青いのに
君は誰かに頭を下げている また
見下ろす景色は何色だい
今すぐここから飛び去れよ猿

「キャー!カッコイイ!」
「カワイイ~!」
「ラッスンゴレライ!」
「ロッケンロー!」
これさえマスターしていれば
この国では生きていける
溢れんばかりの中身の無い
他愛の無い話なら

身なりを気にして 耳鳴りが止まない
言葉を選べば 事が進まない
そんな時には感情失禁
なんでも病気にしてしまえ

ほれ 圧倒的な後退りっすね
恥をかいてはマスかいてお寝んね
しどろもどろに足取りは弾んで
一目散に逃げ去る
ロケット花火を逆さに向けて
今すぐここから飛び去れよ 猿
Track Name: マスクマン
5.マスクマン


僕の大好きなプロレスラーは
みんなマスクを被ってる
秘密は多いほうがかっこいいんだね
謎は多い方がなんか魅力的だな
だから僕もマスクかになってみた
秘密をたくさん増やしたよ
「アンタ私に隠し事あるでしょ」
「ゴメン全部話すからそんな怒んないでよ」

僕だけが変な夢ばかり見ている
僕だけが変な夢ばかり
憧れのヒーローになれぬまま
なりたくもない大人になってるんだな

ちょいとマスクマン?
僕はアンタみたいな
インチキ臭いヒーローに
憧れたせいで無茶苦茶だ
だけどカッコイイね
マスクの下はただのオジサンなのにね

僕の大好きなあの子はいつも
男女6人グループで遊んでた
僕はその輪に入れるわけもなく
教室の片隅でマンガ描いてた
僕の視聴率0%のマンガ
ヘタクソな絵 頭の悪いストーリーは
男女6人グループに見つかって
笑われて貶されて破られて…

僕だけが変な夢ばかり見ている
僕だけが変な夢ばかり
憧れのヒーローになれぬまま
なりたくもない大人になってるんだな

ちょいとマスクマン?
僕はアンタみたいなインチキ臭いヒーローを描い
てた
憧れを詰めて 僕に無いものばかりを
いつも夢見ていたのに

僕はマスクマン?
社会人になって
マスクの意味をどうやら
履き違えたせいか無茶苦茶だ
憧れを詰めたマスクの下は
未来の僕だったはずなのにな

マスクは相変わらずヘンテコで
カラダはヨボヨボ 歳をとっている
マスクの下もシワだらけのくせによ
カッコイイんだ いつまでも僕のヒーローさ

27歳で脱サラして
ヘンテコなマスクで試合して
ボロボロになってまで笑われて
カッコイイな~
いつまでも僕のヒーローでいてくれよ
Track Name: たのしい
6.たのしい


たのしくない たのしくない
お仕事するのは たのしくない
でもキライじゃない キライじゃない
頑張ってる僕が何よりスキ

たのしくない たのしくない
彼女とケンカは たのしくない
でもキライじゃない キライじゃない
仲直りしてまたスキになるから

たのしい毎日はいらない
たのしくない日がこわいから
だからたのしくない日曜日の朝から
逆立ちして窓見下ろしてるよ

この国で一番たのしそうな
「ゆとり世代」に僕ら生まれたのさ
ほれ たのしくない たのしくない
だけどホントはそんなに嫌いじゃない

たのしくない たのしくない
酔っ払った次の日たのしくない
でもキライじゃない キライじゃない
来週またアホほど呑んだくれよ

たのしい毎日はいらない
たのしくない日がこわいから
だからたのしくない日曜日の朝には
目覚まし時計の針を逆さにグルグル回してんだよ

ほれ グルグル回ってバターになって
太陽に溶かされてあっちちのち
たのしくない たのしくない
だけどホントはそんな自分が好き

スキ スキ スキ スキ

この大空に翼を広げ…
飛んで行きたくない このままでいい
悲しみの無い自由な空…
なんて楽しくない 片腹痛い
Track Name: 23時59分
7.23時59分


片付けられない頭はそのまま放っといて
こっちへおいでよ みんな待っているよ
あなたの目の中 光の中 赤い空の下
こぼれないように さぁ耳を傾けて

気が狂ったのかい?
君も僕も何も変わらないのに
慌しい日々が 言葉の意味を履き違えただけだ
人は唯一 幻覚が見える生き物らしい
先走る先入観 五感は全部裏切っておやりよ

23時59分
23時59分
23時59分
00時00分

片付けられない頭はそのまま放っといて
こっちへおいでよ 僕を待たせないでおくれよ
あなたの目の中 光の中 僕は吸い込まれてく
こぼれないように さぁ耳を傾けて

23時59分
23時59分
23時59分
00時00分

23時59分
23時59分
時計の針は00時をまわって
振り出しに戻った
Track Name: 誕生日
8.誕生日


台所に立ってナイフを手にとり
手首の代わりに野菜を切って
心の代わりに肉をイタめて
頭の代わりに風呂を沸かして

毎日死にたいと口ずさみながら
どうせ死ぬまで生きてるんだ僕は
今年もまた歳をとった

産まれた瞬間 始まる罰ゲーム
生きるも終えるも本当は選べる
苦しめども 辛くとも 迷えども 進んでいる
時計の針は左にはまわらない

毎日死にたいと口ずさみながら
どうせ死ぬまで生きてるんだ僕は
今年もまた歳をとった

毎日死にたいと口ずさみながら
こんな長生きしてしまった僕は
今年もまた歳をとった
Track Name: 弁天町へ帰れない
9.弁天町へ帰れない


朝からカラスが鳴いている
ここは大阪 南港の離れ孤島
ダンボールパレード 食肉フェスティバル
静かに牛たちが砕け散る

労働基準に基準が無い
ここは大阪 南港の離れ孤島
天才責任転嫁職人
文句の一つも言わせない

とっくに定時は過ぎている
早く釈放してくれよ
終わったらウコンの力を胃に放り込んで
電車に揺られて はいじゃあ行こっか

扇町 十三 新今宮
さあ今宵この身体どこで癒そうか
三宮 京橋 尼崎
千鳥足で帰ろう
弁天町まで意識ありますように

ほら明日は待ちに待った給料日だ
おらの財布が札束で溢れるわ
ほらお前は財布はしまって
たまには先輩面させてくれよ

扇町 十三 新今宮
必死こいて稼いだ金が吸い込まれてく
三宮 京橋 尼崎
財布の中身…アレ?
弁天町までもう帰れない
というか帰る気がない

扇町 十三 新今宮
おらの大好きな街並みが変わっていく
三宮 京橋 尼崎
もはやここがどこかわからない
弁天町までもう帰れない
というか帰る金がない

扇町 十三 新今宮
まともに前も歩けないし
舌も上手くまわらない
三宮 京橋 尼崎
千鳥足の帰ろう
弁天町までもう帰れない

オーギマッチ ジューソー シンイマミヤー
財布ノ中身空ダヨ 免許証モ落トシタヨ
サンノミーヤ キョーバシ
アーマガサキー(以下略

弁天町まで意識ありますように
Track Name: たんたかたん
10.たんたかたん


椅子に深く腰掛けて
今日も元気に溜め息一つ
重たい足ぶら下げながら
今日は一杯だけのつもりが

僕の大好きな紫蘇焼酎を
氷一杯のグラスに注いで
嫌なこと全部飲み干そうとしたら
可愛いあの子は逃げてった

たんたかたん
たんたかたん
たんたかたんたん

女に振られてお前の内で
初めて飲んだ鍛高譚
ヘラヘラ聞けばいい俺の話を
真面目な顔して聞くからよ

お前にもらった紫蘇焼酎は
涙混じってしょっぱくて
あの夜は何を話してたかなんて
踊ってばかりで覚えてない

たんたかたん
たんたかたん
たんたかたんたん
Track Name: 信号
11.信号


1番大切なものは2番目にしましょう
2番目に大切なものは3番目にしときましょう
5番目くらいに大事なものはこの際もう捨てて
しまおう
1番大切なものがほら自分に出来たでしょう

真っ直ぐ向いても見えてこない
僕の明るい未来はね
前を歩いても進まない
僕の体は交差点の真ん中でちぎれてる

あの 赤 青 黄色 は信号か
進めがどれかわからない
お酒のせいか春のせいか
まさか恋でもしてるのか

上下左右を見失った
白鳥もドブで踊り出した
鏡に映った我の姿に
酷く興奮を覚えたという
私もまた同じように
白鳥とドブで踊り出した
「鏡よ我が身を映しだせよ」と
酷く欲張りなものでした

上を向いて歩こうと
我が国で最もポピュラーな
唄を口ずさんでいるのに
僕の頭は雲の上を歩いてる

あの 赤 青 黄色 は信号か
止まれがどれかわからない
お酒のせいか春のせいか
まるで恋でもしているようだ
真っ直ぐ見えてこない
僕の明るい未来はね

前を歩いても進まない
僕の明るい未来にはね
色とりどりの「色」がわからない
興奮しがちで眠れない
人それぞれの「人」もわからない
僕の頭は鏡に映らない

あの 赤 青 黄色 は信号か
進めも止まれもわからない
お酒も抜けて春も終われば
あなたに言葉で伝えたいことが

あの 赤 青 黄色 は衣装を着けた
てんとう虫がしゃしゃり出て
ロックンロールとわめき散らしては
ドラムンベースで踊りだす
こんな僕についてこれるかい
こんな僕についておいでよ
「遊びでしょ?」なんて言わないで
こんな僕のお嫁においで
Track Name: 未来は今
12.未来は今


目に見えるものには
優しいの 優しいの
深夜の街はいつも
歌ってた 歌ってた

汚れないように
真っ白な歌に乗せて
白昼夢信じて
未来は今

雨音化す少女の足音
「あなたの未来
手に取るようにわかるわ
血が溢れても泣かないで」

無くならないように
真っ白な歌に乗せて
白昼夢信じて
未来は今

雨を溶かす少女の足音
「あなたの未来
手に取るようにわかるわ
血が溢れても泣かないで
明日が来なくても
泣かないで 泣かないで」と
あなたは言う
あなたは言う