1. |
公園の話
05:25
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明日のことはいいから
ちょっと浸っていいでしょ?
素敵なこと たくさんあった
あったはずなんだ
僕ら確かにそこに居たよね?
なんだか夢みたいなんだ
けど僕らだったから見える世界があった
新しい今日が一つ
また一つ 被さって散らかってさ
みんな埋もれてしまうから
ねえ 忘れたりしないように
手繋いでて
初めてのように はぐれぬように
目も見れないほど恥ずかしい
バクバクの気持ちが
飛び出そうな気持ちが
いつまでも続くように
芝生に座り込んで
景色や人を見てたら
空が飛び込んで来たんだ
それから
それから そう
倒れ込んで
転がってたんだ
日が落ちてた
その時
その時ね
どんなこと話したんだっけ
ねえ 覚えてる?
素敵なこと たくさん
もっとあった
あった
あったんだ
手繋いでて
祈るように 信じるように
泣きながら笑うほど忙しい
ポカポカの気持ちが
途切れそうな気持ちが
どこまでも続きますように
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2. |
街角サーカス団
05:16
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お月様がおやすみ
お日様がおはよう
回る回る今日の始まり始まり
街中チカチカ極彩色の鮮やか
ビー玉に映る不思議
みんな初めましてでも友達になってくれた
北風も鉄塔の影も遊ぼう 夕闇が包むまで
夢中にただ 夢中にただ
映った世界を考えた
電線を綱渡りしてカラスが噂話してる
枝をくぐる秘密のトンネルも
塀をグラッと渡る崖道も
ほら夕闇が迎えに来た
チャイムが一人ずつ連れ去る
コウモリの騒ぐ公園で
かくれんぼ 一人 残ってる
太陽が眩しいだけで
落ち葉がこすれるだけで
どうして どうして
クネクネの木 上るだけで
木の実を拾うだけで
どうして どうして
宝物が増える
秘密基地が彩る 彩る 彩る
夜が来た
みんな初めましてでも仲良く遊んでた
幽霊も真っ暗闇も遊ぼう 夕飯ができるまで
夢中にただ 夢中にただ
映った世界に飛び込んだ
地球に片足付けて
球乗りでコロリ おどけてる
夢中にただ 夢中にただ
小さな僕が楽しいんだ
電線を綱渡りしてカラスが噂話してる
球乗りでコロリ おどけてる
僕はあくびしながら泣いてる
お日様がおやすみ
お月様がおはよう
巡る巡る夢の始まり始まり
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3. |
ないしょのくじら
08:47
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小さい頃には見えてた
神様か精霊みたいな きっと何かが居た
不思議な色が混ざり合った僕たちだけの世界は
どんな暗い闇が掛かっても いつだって光っていた
あの青 あの青 僕は気付いてた
透明なその体で 誰にも言わないで
ないしょのくじらの中で泳ごう
透けた体に飲み込んで
なんだか寂しくなかった
いつも優しく抱きしめてくれた
ねえ 僕にだけこっそり教えてよ
巡る世界の秘密を
空が青いワケ 星が光る意味
僕がここに居る理由を
この世界とここに来たの?
どこからここまで来たの?
この世界を作った人も
君なら知っているんだろう?
ハロー ハロー ハロー ハロー
また出会えるかな?
透明なその体で 空を飛び回って
ないしょのくじらの中で泳ごう
透けた体に飲み込んで
いつも寂しくなかった
きっと優しく温めてくれてた
小さい頃には見えてた
神様か精霊みたいな何かに包まれてた
不思議な色が混ざり合った僕たちだけの世界は
どんな暗い闇が掛かっても いつだって光っていた
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4. |
バッグをしょって
05:33
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まだいくつも持っていけるから
こんな素敵なバッグがあるから
みんなこの中に詰め込んで
どこへだって行けるから
永遠なんてよく分かんないな
さよならなんてよく分かんないな
みんなこの中に詰め込んでる
いつも一緒 それだけでしょ?
嘘付かれてるみたいだ
このままずっと続く気がしてた
なんてこの中に詰め込んでるものと遊んでた
忘れ物なんて無いよね
ちゃんと準備はできた
新しい始まりだよ
パンパンに膨らんだ
バッグをしょって バッグをしょって
行きたいところなんてないよね
バッグをしょって バッグをしょって
ここに居られたらいいのに
何度も繰り返してた
どれだけ経っても分かんないから
いつも弄ってた
詰め込んでる思い出にまみれてた
欲しいものなんて無いよ
もうそろそろ時間が来た
あと少しだけ居させてよ
スカスカの抜け殻
僕を連れて 僕を連れて
どこにも行けない心を連れて
僕を連れて 僕を連れて
一つもなくさないように
あり得ないって笑いながら望んでたストーリー
ほんとはずっと分かってた
何が一番大切かなんて
悲しいんじゃなくて他人事みたい
胸がギュッとしちゃって
フワフワしたまま夢見た 長い長い間
あの最後に話したのが
あの最後 手を振ったのが
さよならだったんだ
バッグをしょって バッグをしょって
もうおしまいなんだってどこかで
分かってたのにね 分かってたのにね
そんなの信じられなくて
バッグをしょって バッグをしょって
小さく畳んで詰め込んでいてね
バッグを開けて バッグを開けて
いつか続きをできるように
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5. |
タイムマシンと忘れ物
05:48
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いつもその場所でその時間に集まって囲んで
遊んで 楽しんで って頭はあんまりなくて
言いたい 聞きたい 知らないこと
空っぽではしゃいでさ
ウズウズ待ちきれない
跳ねて行こう
階段上ってドア引くとみんなそこに居て
明日もこうして同じようにしよう
だって好きだった
なんて言わないまま離れ離れになって
上手く話せなくなった
夢見てたみたい
くるる回る思い出の遠心力が
時を超えて届いたら ってバカだよね
新しいとこで新しい人と上手くやってるんだ
タイムマシンに乗せて見せびらかすよ
みんな話すから
ずっと引っかかってた
奥の方で引っ掻いてた
最後に一言 何かあれば変わったかな
子供の頃からまだ残ってる
大事な宝物は見慣れた教室に
たまり場に置いてあるまま
新しいとこで新しい人と居ても ふわっとスキップ踏めないんだ
タイムマシンに乗せて 昔々の言えなかった気持ち 伝えたい
けどもし本当で あの頃みたいに話せたら
やっぱり空っぽで はしゃぎたい
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6. |
真夜中探検隊
08:04
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小学校の裏の坂道を下った右手の駄菓子屋さん
夜更けに通ると 首の無い子がお菓子を持って立ってるんだって
よくある話 ただの噂話 シシシシシ
ほんとは
5丁目の広場 水が流れる夏場 深くは行っちゃダメ
排水溝に落ちて溺れた子が もがいて足を引きずり込むんだって
よくある話 ただの噂話 シシシシシ
ほんとは
きっと 一緒の秘密をたくさん作りたくてさ
夕闇が来て またねって手振ってても残るように
いつもこんな風にドキドキしてると
時間なんて忘れちゃってた
夕闇が来て またねって手振ってても嬉しかった
手振ってても寂しくない
夕暮れのチャイムが鳴ったら すぐ遊びをやめて帰りなさい
かくれんぼしたまま見つからない子が
暗闇の中で手招きしてるんだって
ひそひそ話 内緒の肝試し シシシシシ
今夜
午前0時 寝静まったら
こっそり 布団を這い出て
忍び足 息を殺して
着替えて 鍵を外して 抜け出した
冷たい空 止まった街
鼓動がバクバク分かる
真夜中にこっそり
真夜中にこっそり
決行
きっと 一緒なら行けるよ
怖くなんてないさ ちっとも
暗闇だって掻き分けて 透けた世界を覗いてた
きっと 手を引いて走ったのも
叫んで逃げ帰ったのも
暗闇の中で またねって手振ったのも ずっと忘れない
手振っててもドキドキしてたんだ
ねえ知ってる?どっかの子供たちが
噂を探りに集まって
真夜中にこっそり 家を出たまま
もう何年も帰らないんだって
よくある話 ただの噂話 シシシシシ
ほんとは
ほんとは
ほんとは
ほんとは 嘘だって よかったんだ
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7. |
宇宙船ボクノヘヤ
07:29
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切り離された部屋は 宇宙のどこかを漂って
プロキオン 三列星雲 アンドロメダ銀河
太陽系はもう抜けて きっと小さな小さな粒
僕だけの秘密世界 誰も知らない 僕のことなんて
僕の机 椅子や服 みんなみんなどこまでも行こうね
塵の一粒になって長い長い旅へ
電気を消すと光るコックピットのライト
赤 白 青 緑 オレンジ
地球の暮らしは覚えているけれど
なんだか別の世界のことのよう
急ぎ足で駆けてった
今にも何かが始まる気がして
そこに居たくて
子供の頃 ギュッとしてたものは
どこか奥にしまって 見つからなかった
なかった
コンピュータが飛ばし合う 画像や音声 テキストファイル
通信先は どこか別の部屋の君
顔も見ないでテレパシーみたいに飛んでって
僕の気持ちを届けて
宇宙の向こうは興味もないけど
どこかちょっと懐かしくなるんだ
不貞腐れて帰った家で泣かないように一人で遊んだ
どんなことしたっけ
ふわふわ無重力 この部屋に響く
飛ばすとコトンと落っこちた僕の声を
誰か聞いたの?
大きな宇宙 宛てもない宇宙
信号を発して応答を待つ
静かすぎるこの部屋に響く
飛ばすとコトンと落っこちる本当の声を
誰が拾うの
届いてるの?
君の部屋で
聞こえてるの?
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8. |
すてきなほし
10:31
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Tanukineiri Records Gifu, Japan
Tanukineiri is internet record label and event organize based in Japan.🍣
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